進化し続ける人工知能!ついに銀行員としても採用

2015年3月20日付の日経産業新聞電子版に、次のような記事が掲載されました。

「人の言葉を理解する米IBMの認知型コンピューター「ワトソン」。
米国生まれで母国語は英語だが、猛勉強によって日本語を習得した。
その結果、三井住友銀行から「内定」を得た。
クイズ番組に興じていたワトソン君が、年内にも銀行マンとして日本で働き始める。 」

この記事は、
「銀行のコールセンターには日々、あいまいな質問が寄せられる。これにすらすらと答える次世代型のコールセンターが近々誕生する。

三井住友銀がオペレーターの応対業務にIBMのワトソンを導入するのだ。メガバンクでは、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行もワトソンの導入を進め ている。
ワトソンの国内展開で日本IBMと提携したソフトバンクは、予備校と組んで学生の成績などから苦手分野を見つけ出すサービスを想定している。

また、体調がすぐれない時に症状から診察を受ける必要のある診療科目を指南する「家庭の医学」の スマホ・アプリの開発も想定している。」
と続きます。

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人工知能とは何か?

人工知能アイキャッチ

人工知能は、英語でartificial intelligence と言い、AIと表現されたりします。
これは、人工的にコンピューターに人間と同様の知能を持たせようとすることです。

コンピューターの計算能力や記憶能力は、既に何十年も前に、人間の能力をはるかに超えたものになりました。でも、「分析」したり「判断」したりする能力は、持たせることができませんでした。

IC回路の開発により、急速に小型化し、また演算能力を進化させたコンピューターでも、十数年前までは、人間と同等の能力を持たせるには、6畳間一杯くらいの大型機械でも、実現できないだろうと言われていました。

人間の脳細胞は、約140億個もあり、不確かな状況での推論や判断をしています。それと同等のことをさせるのは、難しいと考えられてきたのです。

身近な人工知能

ふつう、私たちが使っているコンピュータは、商品の値段とか、気温とかの数値しか扱うことができません。

でも、私たち人間は、もっとあいまいな表現で、複雑な処理をしています。
たとえば、写真を撮るときに、「もっと上を見て」とか言ったりしますが、コンピューターには、この「もっと」が数値化されていないので、理解できません。

そう言えば、エクセルの関数とかマクロを書いていて、1文字スペルミスがあったりすると、エラーになってしまいます。
「これくらい、分かるだろ?もう少し、気を利かせろよ」なんて思っていましたが、そもそも「もう少し」というのも、理解できないんです。

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そこで開発されたのが、ファジィ制御というものです。ファジィとは英語で「あいまいな」といった意味ですが、この推論の仕組みが開発されたことで、私たちの身近なところに、数多く利用されるようになりました。

1)洗濯機

洗濯物の汚れ具合や量を光センサーで検知して、最適な選択時間や水量を選んで設定します。

2)エレベーター

各エレベーターが「呼び出し」に応じて到着するまでの時間を推測します。このとき、途中で、複数の「呼び出し」がかかった場合を想定して計算して、実際の運行時間と予測時間の誤差を最小になるようにしています。

3)地下鉄

ファジィ制御のよる自動運転で、運転がスムーズになり、電力消費も節約されています。

その他、エアコン、掃除機、炊飯器や自動車など、私たちの生活のあらゆる場面で、ファジィ制御が応用されています。

いまや、人工知能ブーム!

2012年、カナダのトロント大学が、人間の脳機能に近いコンピュータを開発し、画像認識、化合物の活性予測、音声認識の3つの分野における国際大会で、ぶっちぎりの優勝をおさめました。

まったく違う分野であるにもかかわらず、それぞれ専門に研究している学者たちの成果を追い抜いてしまったのです。

これをきっかけに、人工知能の開発が急速に注目され、研究に火がつきました。

2014年1月に、驚異の処理能力をもつ「ディープ・ラーニング」システムを開発したイギリスの会社を、Googleが買収し、マクロ経済、気象、医学、エネルギー分野に適応させることを考えているとのことです。

すでに、2015年1月には、このシステムを導入し、安全な自動運転をさせるとして、ドイツのアウディ社が採用を表明しています。

しかし、急速な人工知能の発達に、懸念をもつ人たちもいます。

アメリカの電気自動車メーカーである「テスラ・モーターズ」のマスク会長兼CEOは、
「人工知能は、深刻なリスクを内包し、5年以内に問題が起こる。」と警告しています。

これは人工知能が人間の知能を上回り、スーパー・インテリジェンスが、世界を制覇するという危機感の表れです。マイクロ・ソフトの創業者ビル・ゲイツや、イギリスの理論物理学者ホーキング博士も同様の心配をしています。

かつての「マンハッタン計画」のように、「現代の核開発」にならないようにしなければいけないというのです。

※マンハッタン計画: 第二次世界大戦中、アメリカ・イギリス・カナダが原爆開発を進めるために
           各国の科学者や技術者を総動員した計画のこと。

ユビキタスといわれる、コンピューター制御による社会は、未来のものとして語られてきましたが、もはやそれは未来のことではなくて、現実のものとして始まっているのかもしれません。

「刃物は医者が持てば人助けの道具、ヤクザが持てば人殺しの道具」と言うことばがあるように、私たちは、道具としてのコンピューターの扱いには、慎重であるべきなのかもしれませんね。

でも、いずれにしても、便利で安全な世の中になることは、大歓迎です。

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