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親不知(おやしらず)とは何か?
通常は10代後半から30代に生える、上下左右1本ずつ、計4本の奥歯のことで、まったく生えない人も居ます。両親が気がつかないときに生えてくるので親不知と呼ばれます。顎の骨が狭くてこの歯が出て来る十分な余地が無いため、横から生えたり斜めに生えたりします。
そのため、虫歯などの原因となって炎症が悪化することがありますので、抜歯(ばっし)が可能な若い時期に抜歯するようにと、薦める歯科医が多く居ます。
下の画像は親不知が生えた場合のイメージ図です。
【画像引用】

*親不知の抜歯
最近では、日本人の約30パーセントの人の親不知が3本以下しか生えていないそうです。まったく生えない人の率も上がってきています。食べ物を良く噛む時代ではなくなったので、顎の骨も発達が進まなくなっているからです。顎に、親不知がまっすぐに生えるだけのスペースがある人の方が大変に少ない、と言われます。
・ 抜歯にした方が良いとされる理由
- 親不知が生えるときに歯茎を破って出てくるので、痛みます。
- 隣の歯との隙間が無くなって、虫歯になりやすくなります。
- 歯茎に覆われているので、特に体調が悪いときには歯茎が炎症を起こして激しい痛みが繰り返されます。
- 虫歯や歯周病に罹って口臭がおこりやすくなります。
- 雑菌が歯茎から顎の中にはいりこみんで顎が痛くなります。
- 横の歯を押し続けるので歯のかみ合わせや歯並びが悪くなります。
・ 抜歯しなくても良いとされる場合
- 上と下の親不知がしっかりとまっすぐに生えている場合。
歯の掃除もしやすくなりますから虫歯などのリスクが低くなります。 - 隣の歯の神経が無い場合
神経の無い歯は寿命が短いとされています。その歯が無くなったときに隣の親不知が役に立ちます。 - 将来ほかの歯が駄目になって抜歯したときに、親不知をその場所に移植することが可能になります。
・ 抜歯するタイミング
- 妊娠の前。
- 隣の歯が虫歯になる前。
- 痛みとかの炎症が感じられ始めたとき。
- 年齢が若いあいだに抜歯した方が回復が早いと言われます。
*親不知の治療にかかる費用
・ 3割保険を使った場合の費用
骨の中に埋まっている場合や、歯の根が曲がっている場合は約3,000円から4,000円。まっすぐで簡単な場合ですと約2,000円くらいです。しかし、レントゲン撮影とか診察料、薬代を入れますと、1本に5,000円くらいはかかります。
・ 治療期間
抜歯後1週間くらいで傷口がふさがって、1ヶ月から3ヶ月後までに骨の穴もふさがってきます。
抜歯後は、軽いうがいにとどめて、爪楊枝の使用は止めます。刺激の強いものや硬いものも避けます。麻酔が切れた後で痛むときは、鎮痛剤を飲みますが同時に、始めの2日間くらいは冷やし、その後は逆に暖めるようにすると治りが早くなります。
飲酒や激しい運動、熱めの入浴は止血を妨げると言われます。
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