和歌山県は紀伊半島の西側に位置し、昔から「木の国」といわれたほど、県南部には山林が多い県です。また、紀伊水道や熊野灘をはさんで変化に富んだリアス式海岸がつづいています。自然と歴史文化に恵まれた観光スポットを紹介します。
開創1200年を迎えた高野山
高野山は、平安時代のはじめに空海(弘法大師)が修行の場として開いた真言密教の聖地です。平成27年に開創1200年を迎えました。
総本山金剛峯寺は一つの建築物ではなく、高野山全体がお寺です。「奥之院」と「壇上伽藍」が二大聖地で、今も多くの参拝者が訪れます。老杉に囲まれた奥ノ院には、民族や宗教の違いに関わらず受け入れられた、たくさんの墓石や慰霊碑が立っています。
2004年(平成16年)『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部としてユネスコの世界遺産に登録されました。
おすすめ | 家族、グループ、カップル、夫婦、友人、ひとり旅 |
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諸堂拝観時間 | 8時30分~17時(受付は閉所時間の30分前) ただし、霊宝館のみ5月~10月の期間中閉所時間が17時30分。年末年始休み |
拝観料 | 諸堂共通内拝券 1500円 ◆金剛峯寺 一般500円 小学生200円 小学生以下無料 ◆霊宝館 一般600円 大・高校生350円 小・中学生250円 ◆大師協会(授戒料)500円 ◆徳川家零台200円 ◆金堂 200円 ◆大塔 200円 ※団体割引20、50、100人以上割引あり |
駐車場 | あり(無料) 一部有料 |
交通機関 | 電車 南海高野線「極楽橋駅」下車、南海高野山ケーブルで高野山駅へ 各所へは山内バス 車 大阪方面から国道310・371号→橋本市→九度山町経由国道370・480号→高野山へ |
場所 | 和歌山県伊都郡高野町高野山600 |
問い合わせ | (一社)高野山宿坊協会・(有)高野山参詣講 |
TEL | 0736-56-2616 |
HP | https://www.shukubo.net/contents/other/access.html |
大迫力の名瀑 那智の滝
熊野那智大社の別宮、飛龍神社の御神体として人々の畏敬を集めてきた那智の滝は、落差が133mあり、日本三大名瀑の一つです。三筋に分かれて落ちるところから、「三筋の滝」とも呼ばれています。
この滝の飛沫に触れると、延命長寿の霊験があると信じられていることから、飛沫が霧となって包まれる滝壺すぐそばのお滝拝所は、観光客の姿が絶えることはありません。また、那智山中腹からの遠景も見事なものです。『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部。
おすすめ | カップル、家族、夫婦、友人、グループ、ひとり旅 |
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那智御滝 拝観時間 | 6時~16時30分 季節により変動あり |
那智御滝 拝観料 | 300円 |
駐車場 | 周辺に有料駐車場あり |
交通機関 | 電車 JRきのくに線「紀伊勝浦駅」から 熊野交通バス「那智の滝前」下車徒歩5分 車 国道42号線から紀伊勝浦へ約25分 |
場所 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 |
問い合わせ | 熊野那智大社 |
TEL | 0735-55-0321(8時~17時まで) |
HP | https://www.kumanonachitaisha.or.jp/ |
「天空の城ラピュタ」のモデルか? 友ヶ島
友ヶ島は、地ノ島、虎島、神島、沖ノ島の総称名です。加太港から沖ノ島に定期船が出ています。友ヶ島は、第2次世界大戦が終わるまでは旧日本軍の軍用地で一般の人は立ち入ることができませんでした。
島内には6か所の砲台跡が点在し、「天空の城ラピュタ」のモデルではないかといわれています。今でも活躍する真っ白な洋式灯台、砲台跡、展望台、桟橋をめぐるハイキングコースがあります。緑深い照葉樹林が茂り、様々な植物・磯の生き物が生息する自然の宝庫です。
おすすめ | 家族、グループ、カップル、友人、ひとり旅 |
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友ヶ島汽船運航日 | 3月1日~11月30日は月・木・金・土・日 (ただし、火・水曜日が祝日の場合は運航) 12月1日~2月は土・日・祝日のみ運航 (12/29~1/3は除く) |
乗船料金 | 大人往復2,000円(片道1000円)小人往復1,000円(片道500円) ※団体割引15人以上 |
駐車場 | あり 有料 |
交通機関 | 電車 南海電鉄「和歌山市駅」→「加太駅」下車 徒歩約20分→加太港→友ヶ島汽船の定期船→友ヶ島 野奈浦桟橋 車 阪和自動車道「泉佐野JCT」から加太まで約45分 |
場所 | 和歌山県和歌山市加太 |
問い合わせ TEL | 友ヶ島自然公園事務所 073-459-0314 和歌山市観光課 073-435-1234 友ヶ島汽船加太営業所 073-459-1333(船の時刻など) |
HP | https://www.wakayamakanko.com/seeing/nature2.html |
千畳敷と三段壁
千畳敷は、瀬戸崎の先から太平洋に向けて突き出した白いスロープ状の大岩盤で、何層もの階段状になっています。長年の荒波で浸食されたやわらかい砂岩はその名のとおり岩畳を思わせ、先端の波打ち際まで歩いて行くことができます。波が岩に砕け散る景色は壮観です。
千畳敷から歩いて17分にある三段壁は、断崖絶壁の名勝として知られています。切り立った断崖には展望台があり、雄大な南紀の海を眺めることができます。また断崖上から地中エレベーターを降りると、地下36mにある海蝕洞窟を見学することができ、自然の造形に感動します。
おすすめ | 家族、友人、カップル、グループ、ひとり旅 |
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千畳敷 ![]() | |
見学 | 自由 |
駐車場 | あり 無料 |
交通機関 | 電車 JR「白浜駅」→明光バス三段壁行き「千畳口」下車 徒歩約5分 下車→ 三段壁へは千畳敷から徒歩約17分 車 阪和道→南紀田辺IC→国道42号→千畳敷 |
場所 | 和歌山県西牟婁郡白浜町 |
問い合わせ | 白浜観光協会 |
TEL | 0739-43-5511 |
HP | https://www.nanki-shirahama.com/walk/senjojiki.php |
三段壁洞窟![]() | |
営業時間 | 8時~17時まで(最終入場16時50分) |
入場料 | 大人(中学生以上)1300円 小人(小学生)650円 |
定休日 | 不定休(12月中旬に臨時休館する場合あり) |
場所 | 和歌山県西牟婁郡白浜町三段2927-52 |
問い合わせ | 三段壁洞窟 |
TEL | 0739-42-4495 |
HP | https://sandanbeki.com/ |
白いイルカと白いクジラに会える 太地町立くじらの博物館
日本の捕鯨発祥の地、太地町にある世界でも珍しいクジラ専門の博物館です。館内を巡れば、クジラの生態や400年におよぶ捕鯨の歴史がわかります。体長15メートルものセミクジラの実物大模型や古式捕鯨船の模型など、他では見ることができない展示物があります。
入り江に作られた天然プールではイルカとクジラのダイナミックなショーがあります。その他、イルカにタッチしたり、クジラへのエサやり体験、イルカのトレーナー体験など、直にふれあう貴重な体験ができます。
おすすめ | 家族、カップル、夫婦、友人 |
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開館時間 | 8時~17時 |
定休日 | なし |
入場料 | くじらの博物館および太地くじら浜公園 一般1300円 小中学生700円 ※70歳以上の方は、1200円になります。(証明書を掲示) ※団体割引15名以上 |
駐車場 | あり 無料 |
交通機関 | 電車 JR太地駅から大地町営じゅんかんバス利用 「くじら館前」(約10分)下車 車 大阪方面から 松原JCT→阪和道→南紀田辺IC→国道42号→太地 名古屋方面から 名古屋→東名阪道・伊勢道→勢和多気IC→熊野大泊IC→国道42号→太地 |
場所 | 和歌山県東牟婁郡太地町太地2934-2 |
問い合わせ | くじらの博物館 |
TEL | 0735-59-2400 |
HP | https://www.kujirakan.jp/ |