むかごと聞いてすぐにピンとくる人はそう多くないのではないでしょうか?
むかごとは何か?むかごの保存方法や料理・レシピについてご紹介します。少しでも食材に詳しく料理のバリエーションも増えると良いですね。
むかご(零余子)とは
一般的にむかごと言えば、ナガイモ、自然薯などのヤマノイモ科のむかごをさします。食材として昔から親しまれてきたものですが、生産量が少ないために今では都市のスーパーなどであまり見かけられないものになっています。
むかごとは、葉の付け根にできるころころとした小さい球芽です。2種類あって、ひとつはヤマノイモのように茎が肥大化してできたもの、もうひとつはオニユリのように葉からできたものです。
両方とも同じような調理法で食べられますが、オニユリのほうは苦味があるので食材としてはすこしクセがあります。
ヤマノイモ科のむかご
秋になるとヤマノイモの蔓の枝分かれした枝の付け根辺りに沢山付き、それを土に埋めておくとそこから、種と同じようにヤマノイモの芽が出てきます。茶灰色の直径1センチくらいの球芽です。
9月ごろから小さなむかごが付きはじめて、収穫の時期は、ヤマノイモの葉が黄色くなり始める9月下旬から11月初旬頃です。その頃になると、指で軽くさわるだけでぽろりと取れますから、蔦を揺するだけでも収穫ができます。
地下にできるヤマノイモよりも高い栄養価があるとも言われ、皮ごと食べるので繊維もありますし、鉄分やカリウム、マグネシウムなども豊富です。クセのない味で、いろいろな調理法で楽しむことができます。
むかごの保存方法
常温に置いておいても保存はできますが、乾燥して表面にシワができてきます。
また、常温で湿気があるとカビが生えてしまいます。
湿らせたキッチンペーパーで包んでからビニール袋に入れて、冷蔵庫で保存すると長持ちします。
むかごのおすすめ料理法
むかごは皮はむかないで、軽く洗ってそのまま調理します。塩ゆでにしただけのむかごも美味しいおつまみになりますし、お味噌汁の具にしても美味しくなります。
むかごご飯
おコメ3合にむかご100グラムくらいの割りで、そのままでも炊き込めます。
おすすめは、塩茹でしたむかごを炊き上がったご飯に混ぜる混ぜ込みご飯です。そのほうがむかごの味わいが深くなって、食感が良くなります。
むかごと青ねぎのごま酢和え
むかご 150g
小ねぎ 6本
すだち 1個
白いりごま 大さじ 3
和え酢 大さじ 1
米酢 大さじ 1
てん菜糖 小さじ 1
しょうゆ 小さじ 1
塩 小さじ 1/4
和え酢を作って、そこにすった白いりごまと、蒸し器で約5分蒸したむかごを入れて和えます。
器に盛って小口切りのねぎをかけてすだちを飾ります。
むかごの栄養価は高いといわれています。むかごを常食することで血液循環を良くしたり、新陳代謝を良くしたりと非常に優れている食材です。
クセがあって苦手な人には無理には進めませんが、健康を第一に考えるのであれば食してみるのも良いでしょう。