蟹には実は皆さんが知らないだけで、1000種類ほどの種類があり、地域によっても名前が変わることもありますし、取れるものも変わってきます。
当然種類によって味も美味しい食べ方も変わってきます。ここでは有名な種類のかにの紹介をしていきましょう。
北海道で取れる有名な蟹、毛蟹
毛蟹は北海道の代表的な種類で時期によっても産地が異なってきますが、基本的にオールシーズン食べられる蟹でもあります。
旬の毛蟹は堅蟹とも呼ばれているもので高級品として有名です。春先はオホーツク産、夏は噴火湾、秋は道東、そして冬は十勝の周辺で収穫されます。
この季節の中でも一番お勧めなのが流氷明けの4月から収穫でいるオホーツク産の毛蟹が身もしっかりしていて、ミソもびっしり入っています。
味の特徴というと、毛蟹はとにかくミソが有名。クリーミーで美味しいです。そして身は繊細で上品な味をしています。
殻にトゲがあり、刺さって怪我をすることもあるようです。他の蟹に比べても食べるのが大変なのでついつい無口になってしまったりもしますね。
毛蟹はボイルをしてそのままで食べたり生のものを網で焼いて食べたりしゃぶしゃぶにして、というのが主流といわれています。
毛蟹の価格の相場は1キロあたり5000円ほどというのが相場となっています。蟹の大きさによっても価格が変わってきますし、採れる量によっても変動いたします。
食べ方はこちらの動画を参照ください。
味はまさしく蟹本来の味といってもいい、タラバ蟹
この蟹は蟹の王様といわれているくらい有名です。ですが日本で流通しているタラバ蟹は日本では採れず、ほぼロシア産です。それ以外はカナダ産となっています。
日本産のタラバ蟹に関しては採れる量が少ない為希少価値の高い蟹といわれています。
日本で採れるタラバ蟹は1月から5月くらいが一番旬といわれています。
一方ロシア産のタラバ蟹は年中食べることができるとも言われます。
気候上極寒の海で採れるので身もぎっしりつまっていてかなり満足度が高いといわれています。
味の特長は身がしっかりしていて弾力もあって、味はまさに蟹!という味で食べ応えもしっかりです。
身がしっかりしているので食べ方としては網で焼いて食べるのが一番美味しいそうです。
タラバ蟹は1キロあたり4000円から10000円程度とされています。大きさにもよりますが一肩(片方の足の連なり一つ分)600グラムから800グラムほどです。
実はタラバ蟹は毛蟹と違って甲羅にはあまり可食部がありません。ですから購入する際は足や肩のみのものを購入するほうが価格にも見合っていると思います。
食べ方の動画はこちらを参照ください。
上品な蟹独特の味がする、ズワイガニ
ズワイガニは採れる場所によっても名前が変わってきます。山陰、日本海側で採れるズワイガニは松葉ガニ、福井県沖で採れると越前ガニ、というように変化します。
日本全国で採れる蟹なのでオールシーズン可能となります。なのでズワイガニに関しては採れる地方によって名前も変わるとおり、好みも別れると思います。
蟹の中でももっとも旨味がある蟹といえば、ズワイガニという答えをする人も多いのではないのでしょうか。
蟹独特の上品な味を味わうにはこの蟹が一番。また身と並んで絶品なのがミソです。ミソの中でも濃厚な味わいで、毛蟹とも違う洗練された味ともいえます。
蟹好きさんに一番美味しい蟹は?ときくとズワイガニを選ぶ方がダントツ多いようです。
ズワイガニは鍋物にしたりバター焼きなどに使いやすいといわれます。だしもでるので鍋が一番人気です。
価格は1キロあたり6000円から10000円となっています。
食べ方の動画はこちらを参照ください。
ミソが絶品、花咲ガニ
花咲ガニはカニといっていますが、実際はヤドカリの仲間の分類にわかれます。
この名前の由来は元々が黒いカニなのですが茹でると花が咲いたように鮮やかな真っ赤な色になることからこの名前がついたようです。
また、このカニの脚の肉はかなり太くて厚い、そしてさらに味も濃厚なのです。現在は収穫量が減ってしまっているのでかなり貴重なカニといわれています。
えりも岬から納沙布岬にかけて生息していて、旬は4月から9月にかけてといわれます。甲羅がハートの形をしている可愛いカニです。ですが全体にトゲがあり食べづらいという方もいらっしゃいます。
このカニのカニミソはかなり濃厚で、ミソだけでいうと他のカニよりも花咲ガニが人気なのです。
食べ方としては一般的にはカニ煮なのですが、ぶつ切りにしたものをみそ味仕立てした汁に入れる鉄砲汁も有名です。
価格は1キロ10000円近くします。またメスの花咲カニを見かけたら是非購入しましょう。貴重なカニです。
食べ方の動画はこちらを参照ください。
別名「カザミ」はワタリガニ
このカニは本名をカザミ、といいます。大きさは大型で、形の割にはとても美味しいといわれているので昔からよく食べられています。採れる量も多いようです。
そしてこのカニは年に二回産卵をすることでも有名です。今までご紹介したかによりもはるかに安く購入できるのですが、味も品質も他のカニとも引けをとらないカニです。
ただし、このカニは活きたまま熱湯につけてしまうと、苦しさのあまりに体が勝手にバラバラにわかれてしまうので、茹でる前に縛っておくといいでしょう。
もしくは活き締めという処理をするのもよいでしょう。豪快にぶつ切りにして具材とともに鍋に入れて煮込むと出汁もしっかりとれます。
採れる場所は内湾でよく採れます。有明湾や三河湾、伊勢湾、瀬戸内海などと日本各地で水揚げされています。採れる時期も地域によって事奈的手、5月から11月までと比較的漁期の長居のが特徴です。
特に秋から冬にかけて身がよくはいるようになるとメスの内子が絶品といわれるようになります。小ぶりで調理もしやすく、イタリア料理のパスタの上に乗っている殻などはこのワタリガニが多いようです。
料理のレシピも色々あるので多彩な料理が楽しめます。和食以外にもパスタにすることが多いカニです。
価格は比較的リーズナブルです。採れる量にもよりますが、1キロ1000円から1500円くらいの時もあれば3000円以上の値がつくこともあります。
また、オスよりもメスのほうが珍重される傾向にあるので、卵を持った冬場のメスは価格も一気にあがることがあります。
食べ方の動画はこちらを参照ください。
蟹によって、料理の仕方も時期もおいしい部位も違ってきます。用途に合わせて蟹を選んでみるのも良いでしょう。