以前は年末が近ずくと、もち米をせいろで蒸してから杵と臼を使ってお餅をつく家庭がけっこう多くありましたが、近年は大分少なくなっています。
そのかわりに、お餅が好きな家庭には電気餅つき機なども普及してきていますし、手軽で簡単に自家製のつきたてのお餅が食べられるようになってきています。
つきたてのお餅の保存の仕方

つきたてのお餅は柔らかくてとてもおいしいのですが、そのままにしておくとすぐに硬くなってしまいます。
そして一週間もするとカビの心配も出てきます。
つきたてのお餅がたくさんある場合には、伸ばして伸し餅にします。
まだ硬くならないうちに、市販されている切り餅くらいの大きさに切って保存しましょう。
そのまま保存する場合
タッパーで密閉して、なるべく寒い場所を選んで保存すれば一週間くらいはカビが生えませんし、ひび割れもしません。
冷蔵する場合
切り餅をタッパーに縦にして並べて、その上に紙タオルを被せます。
生わさびをタッパーの中に一緒に入れて冷蔵庫に入れておけば、1ヶ月くらいはカビやひび割れから守れます。
練りわさびか練り辛子を入れる場合には、ラップで仕切りを作ってその中に入れます。
冷凍にする場合
切り餅の幅に合わせて切ったクッキングシートかしっかりした厚みのあるラップを間に挟みながら、切り餅を重ねてタッパーに詰めるか、ジップロックなどに詰めて冷凍にします。
クッキングシートやラップが間に挟んであると、後で簡単にはがれるので使いたい分だけを取り出すのが容易になります。
ビニールのラップも使えますが、できればクッキングシートの方がきれいにお餅を剥がせるようです。
解凍するときは、冷蔵庫でゆっくり時間をかければあまり硬くなりません。切り餅にせずに、つきたてのお餅を耐熱のジップロックに直接入れて冷凍にすることもできます。
一般的お餅の食べ方とご当地やアレンジした食べ方
あんこ餅
あんこで包んだり、あんこをお餅で包んだり、簡単な方法はお椀に入れたつきたて餅の上にあんこを被せます。
きなこ餅
きな粉に砂糖を加えてまぶして食べます。
辛み餅
大根おろしにお醤油を少し加えてお餅と一緒に食べます。
納豆餅
納豆に砂糖と醤油少々で食べます。
菜餅
白菜を使ったお雑煮風の中に落とし入れます。
チョコ餅
つきたての餅でチョコレートを包めば餅の熱でチョコレートが解けちょうどいい感じになります。
静岡の安倍川餅
静岡市の名物で、やわらかいつきたてのお餅にきな粉をまぶして砂糖がかかっています。徳川家康由来で、人気があるお餅です。
アレンジしたお餅の食べ方
マヨ味噌ソースの和風グラタン
マヨネーズ、牛乳、酒、味噌を混ぜ合わせてマヨ味噌ソースを作ります。
柔らかいお餅の上にソーセージや鶏肉を乗せてマヨ味噌ソースをかけ、上にとろけるチーズをのせてオーブンで焼きます。
出来上がったら、刻みノリを散らします。
硬くなったお餅も磯辺にしたり、揚げ餅にしたり、またお雑煮に入れたりと、おいしい食べ方がたくさんあります。
お鏡にしてあるお餅はお正月の鏡開きの日に割って、ぜんざいにして食べるのも懐かしい風習です。