
「健康のためにスポーツをする」とか「運動しないと身体に悪い」いう話を聞く事がありますが、実はこれには大きな誤解があります。
スポーツ選手は一般的に身体能力が高く、健康なイメージがありますが、その分怪我も多く、寿命も短い短命な方が多いというのは見逃されがちな部分です。
私たちにとっての運動は本当に健康のため?
もちろん筋力は使わないとどんどん衰えていきますので、健康のために運動するというのは間違いではありません。
スポーツは心もリフレッシュしますし、何より仲間と過ごす時間は人生の宝でもあります。しかし問題は「健康のためにスポーツをする」という考え方にあります。
正しくは「健康だからスポーツが出来る」なのです。
歪んだ身体に負荷をかけると歪みはどんどん大きくなる

私たちは日々の生活の中で身体に様々な負荷をかけています。
膝の痛み、肩の痛み、腰の痛み、頭痛に至るまで、身体のこうした様々な不調は生活の積み重ねによって引き起こされています。
そして歪んだ身体を庇おうとして、また別の場所に負担がかかり、身体はどんどんバランスを崩していくのです。
そういう歪んだ身体を元に戻すことなく、スポーツで身体を動かして健康になろうと思っても、逆に怪我をしたり、さらに負荷がかかり歪みを大きくしてしまうという結果を招きます。
大事なのはまず身体を健康な状態に戻すこと。そのために歪みの原因を知り、まずはそれを治す事に専念するのが長い目で見た上での健康法であると言えます。
ウォーキングが身体に良い理由
では身体に余計な負荷をかけない健康法とは何でしょうか?ここで注目されているのが「ウォーキング」なんです。
最近街角でもよく腕を大きく振って一生懸命歩いている人を見かけるようになりましたが、「健康のために歩く」というのは実はとても大切なことなんです。
歩く事で骨盤が安定し、身体の歪みが自然と整っていくため、実は、膝、肩、腰が痛いという方であるほど、歩いた方が良いんですね。
ただその際の歩き方には注意が必要です。
ウォーキングの際の注意点

歩く際に注意して頂きたい点として、せっかく健康のために歩くのに、でこぼこ道や砂利道ではなかなか効果は得られません。
坂道も膝を痛めやすく適していません。出来るだけ平らな道で、つま先を立てて足の裏が前に見えるように歩きます。
踵からゆっくりと地面につけていくように意識すると踵、膝、骨盤が真っ直ぐに入ります。
30mほど前をしっかりと向いて、腕を後ろに引くように大きく振って歩くと肩甲骨が引き寄せられます。
ウォーキングをする際は、出来るだけ休まず30分~40分を目安に最低でも週に3~4日歩ければ良いです。慣れて来てウォーキングが楽しくなり毎日歩けるようになれば最高です。
良い習慣は前向きな心を作り出す

身体の歪みは心にも影響を与えます。良い習慣が持てるようになれば、前向きな心が持てるようになり、生活に活力が湧いてきます。
最近どうも調子が悪いな~という方は、ぜひこの機会にウォーキングを試してみてはいかがでしょうか?