
年齢を重ねるにつれて検査項目も拘束時間も長くなり、何かと憂鬱な健康診断。
体重を少しでも減らしたいから・・・という理由で前日から食事を控える方もいますが、お医者さんから指示されることもありますよね。
なぜ前日は食事に気をつけないといけないのでしょうか。
そして、理想的な健康診断前日の食事の摂り方はどのようなものなのでしょうか。
なぜ健康診断前日は食事に気をつけなければいけないのか?
なぜ、健康診断前日は食事に気をつけなければならないのかというと、検査項目によっては、結果に反映されるからです。
それは、主に血液検査になりますが、そのなかでも糖尿病のリスクを検査する「空腹時血糖」と脂質異常のリスクを検査する「中性脂肪値」は、食事の摂り方によってはすぐに数値があがってしまうのです。
また、健康診断の検査結果はその年の数値だけではなく、前年や前々年の数値とも比較されるため、その比較もし辛くなってしまうのです。
そのため、健康診断前日は食事に気をつける必要があります。
それでは、具体的にどのように気をつければよいのでしょうか。
確実なのは健康診断前10時間絶食!

健康診断前日、何時間前までに食事をしても良いかは検査項目によって異なります。
検査項目によっては5時間、3時間など様々ですが、確実なのは10時間前までに食事を終わらせることです。
ただ、やみくもに絶食してもかえって体調を悪くする可能性がありますので、検査項目をよくチェックして無理のないようにしてくださいね。
健康診断前日の理想的な食事の摂り方
日本人の食生活は世界的に見ても栄養バランスが良く、低カロリーといえます。
ただ、焼き魚や味噌汁など塩分には注意しなければいけません。
そこで、健康診断前日の理想的な食事の摂り方をご紹介したいと思います。
1.消化の良いメニューにする
暴飲暴食を控えるのは基本的なことですが、おすすめは「蒸し料理」です。
蒸し料理は焼き物や汁物と比べ、少量の塩分、糖分で調理できます。
塩分の摂りすぎは血液検査結果に影響する可能性がありますので、ぜひ試してみてくださいね。素材そのものの美味しさを感じられて、心もほっとしますよ。
2.飲酒しない
毎日自宅で晩酌をされている方には過酷かもしれませんが、健康診断前日だけはお酒を控えることをおすすめします。
お酒は中性脂肪値や肝機能、尿酸値、血糖値に影響を及ぼす可能性がありますので、この日だけはノンアルコールを心がけてくださいね。
3.早めの時間に食事を摂る
お仕事の都合上、なかなか難しい方もいるかもしれませんが、健康診断前日は極力早めの時間帯に食事を摂るようにしてください。
早く食事を摂れば摂るほど消化され、健康診断当日の数値の誤差もなくなります。
4.水分補給は基本お茶かお水
お酒は控えるとお伝えしましたが、アルコールのみならず、糖分にも注意が必要です。
また、カフェインも前日は控えてください。
基本はお茶かお水として、一見大丈夫そうなカロリーオフやノンカロリーのジュースにも人工甘味料が含まれていますので、注意してくださいね。
食事以外も気をつけたい!健康診断前日の過ごし方
ここまで、健康診断前日の食事についてご紹介してきましたが、睡眠不足等も場合によっては数値に反映されます。
前日は激しい運動を控えてゆっくりとお風呂につかり、しっかりと睡眠を摂ってくださいね。
健康診断前日の食事の摂り方、いかがでしたか?
拘束時間も長く、毎年何かと憂鬱な健康診断。
前日に食事や生活習慣に気をつけていただきたいのはもちろん、当日の検査結果のみにとらわれず、日頃から少しずつでも健康を意識した食事、生活を心がけてくださいね。