日本の自然環境の変化も著しく、ついこの前まで雑木林だった所に家が立っていたり、子供たちが駆けて遊んでいた広場までもが、住宅に変わってしまっています。
その様な所に生息していた昆虫たちはどこに行ってしまうのでしょう。
本来であれば自宅の庭先にバッタを見かける季節でも、見かけなくなっていたりしませんか?自分たちのすぐそばにいる、バッタを何種類か見て行きましょう。
日本に生息しているバッタ7選
バッタの種類は世界で400種とも言われていますが、未だに未発見の種もかなり多く入るようです。当然日本でも、未発見に種が多くいると言われています。
庭先でも見かけられるバッタをいくつか見て行きます。
1.トノサマバッタ
生息地 |
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日本全土 |
大きさ |
♂ 35mm ♀45~50mm 個体によっては70mm越えする個体も |
寿命 |
3~4カ月 |
特徴 |
仮面ライダーの顔と言えば想像がつくかもしれませんね~。トノサマバッタの本体はライムグリーンのような緑になっています。前翅が茶褐色又は褐色の細かい模様になっています。 その為に上半身が緑で下半身が茶色のように見られる。翅の長さは50mm~65mmとなっているので、ジャンプと言うより飛ぶ印象になります。 過密になると翅が更に長くなると確認されています。 |

2.クルマバッタ
生息地 |
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日本全土 |
大きさ |
♂40~45mm ♀ 55~65mm |
寿命 |
3~4カ月 |
特徴 |
トノサマバッタと間違われる種類です。大きさは個体差にもよりますが、トノサマバッタと同等又は若干小さめです。後脚に特徴的な柄が入っています。 また体本体は緑又褐色ですが、前翅も体と同じ色合いで構成されているために緑と褐色となっています。また飛ぶ時に大きな翅音を出します。 この他にはトノサマバッタより飛ぶ距離は短いです。 |
出典:https://hokusetsu-ikimono.com
3.ショウリョウバッタ
生息地 |
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本州・四国・九州 |
大きさ |
♂45mm ♀75mm |
寿命 |
5~6カ月 長いものであれば1年近く生存可能 |
特徴 |
庭先や河原の草原で1番多く見かけるタイプ。♀は最大のもので触覚から後ろ脚の先端まで最大で140~150mmになるものまでがいて、日本では最大のバッタの種類になります。 特徴は頭部が円錐状になっていて先端から触覚が出ています。バッタの体形は、ずんぐりタイプが多いですが、ショウリョウバッタはかなりスマートに細長いのが特徴的です。 体の色は、保護色の観点から言うと黄緑色がほとんどですが、たまに褐色のタイプも存在します。 |

4.ショウリョウバッタモドキ
生息地 |
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本州から九州 |
大きさ |
♂25~35mm ♀45~50mm |
寿命 |
3~4カ月 |
特徴 |
ショウリョウバッタよりも草丈が高い所を好む習性があります。体は全体的が薄い緑色そしていて、体の横側や上面に赤いラインが入る物もいます。 またメスはたまに、真っ赤の色のものも出現する事もあります。ショウリョウバッタのように細いスリムな体ですが、脚が全体的に短く飛び跳ねる力が弱いので、その分飛ぶ事ができます。 |

出典:https://fukumitu.sakura.ne.jp
5.コバネイナゴ
生息地 |
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日本全土 |
大きさ |
♂28~34mm ♀40mm~ |
寿命 |
5~6カ月 |
特徴 |
7月ごろから見られ始め遅いのは12月ごろまで活動します。寒い時期まで活動するタイプになり、名前の通り翅は短く飛ぶよりは飛び跳ねる方が多いです。 体は全体的にライムグリーンですが、体の横に黒の線が入っています。背中の部分に肌色や稀に赤の個体も存在します。稲の葉を主食としているので害虫扱いされています。 |
6.ツチイナゴ
生息地 |
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関東から九州・四国 |
大きさ |
♂50mm ♀60mm |
寿命 |
10か月 |
特徴 |
普段からよく見られるタイプのバッタになります。このツチイナゴの最大の特徴は越冬するところになります。秋~翌夏ごろまで活動しています。 トノサマバッタやクルマバッタとよく見間違われますが、体全体は褐色でかつ細かい毛が生えています。幼虫?時には翅が生えそろっておらず、全体が薄い緑色になっています。 |

7.オンブバッタ
生息地 |
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日本全土 |
大きさ |
♂25mm ♀40mm |
寿命 |
3~5ヶ月 |
特徴 |
見かけはショウリョウバッタの小型版の感じにも見えますが、上から見ると三角形のように腹部が横に若干大きく張り出す形になっています。 バッタの種類の中では小型のものになります。体の色は薄い緑色と淡褐色の2タイプがいます。 1番の特徴としは名前の通り、♀の上に♂がおんぶされているかの様に乗っている姿を見かけると思いますが、実はこれは、♂が♀を独占している状態なのです。ここは、かかあ殿下ではないと言う事ですね。 |

出典:https://shibusawakyuryo.web.fc2.com
他にもまだまだ、見かけるバッタはいるとは思いますが、代表的なものを紹介しておきましたので、春を過ぎたら庭先でバッタ探しの参考にしてください。
バッタは咬んで来るので背中を持って捕獲しよう!
日本にいるバッタでよく見かける種類を紹介してきました。街中に入るとなかなか目にする機会も少なくなってきましたが、でも確実に彼らは存在しています。
ちょっとした草むらだったり、公園だったりと。保護色ですからよく見ないと見つけることすらできません。でも子供の頃ってよくバッタやカマキリなどの保護色系の昆虫を見つけては捕まえてたと思いませんか?大人になるにつれて、そういう類は目に入らなくなるのでしょうね。
ちなみにバッタを捕まえた時に下手な掴み方をすると彼らは咬みついてきますので、小さいお子さんが捕まえた時には背中をつまむ事を教えてあげましょう。