真っ白に洗いあがった洗濯物は気持ちいいものです。でもきれいに洗った白いワイシャツ…のはずなのに、時々黒いカスが付くことありませんか?
それって洗濯槽のカビが原因かもしれません。電子レンジや冷蔵庫など他の家電と同じように洗濯機も定期的な清掃が必要なのです!お洗濯の敵、カビを徹底的に退治する方法とカビを繁殖させない方法についてご紹介します。
洗濯槽カビの原因は?
洗濯槽の裏側は普段意識しないところですが、実は細菌の棲み処になっています。溶け残った洗剤や石鹸のカスなどはカビの大好物です。
カビはこれらを栄養源として成長していきます。しかも洗濯が終わった後の洗濯槽は適度に湿りを帯びていて、カビの繁殖しやすい条件が整っています。
洗濯槽カビを根こそぎ退治しよう!
家庭にあるもので洗濯槽カビを十分退治することができます。縦型洗濯機もドラム式洗濯機もお掃除する方法は基本的に一緒です。
1.酸素系漂白剤を使う方法
用意するもの
- 酸素系漂白剤の過炭酸ナトリウム 500gもしくは500㎖ぐらい
(*間違っても塩素系漂白剤は使わないで下さい。) - 持つところがついている「ごみすくいネット」(ホームセンターや100円ショップなどで売っています。)
- 50度前後のお湯
- 白いタオルか白いシャツなど(不要な物でOK)
- ゴム手袋(漂白剤が手につくと荒れることがあるため)
手順
- 満水の位置までお湯を入れます。水10ℓに対して酸素系漂白剤100gぐらいが目安です。
- すすぎ、脱水はせずに「洗い」のみを選択します。
- 洗濯機を5~6分ほど回します。
- 洗濯機が止まったら「ごみすくいネット」で浮いてきたごみをすくい取ります。洗濯槽からごみが浮いてこなくなるまで、③と④の作業を繰り返します。
- 縦型洗濯機の場合は④が終わった後いったん2時間ほど放置します。時間に余裕があれば一晩つけておくと良いでしょう。
- 水道水を入れてすすぎ→脱水をします。もしもごみが浮いてくるようであれば、再びごみすくいネットでごみをすくって下さい。
- 洗濯槽がきれいになってきたらタオルかシャツを入れてすすぎ→脱水をします。(洗剤は入れません)
タオルかシャツがきれいになればこれでOKですが、ごみが付いてくるようであれば①に戻り、洗濯機を回してはごみをすくうという作業を繰り返します。
注意すること
- 洗濯機にもともとついている備品の「ごみ取りネット」も汚れています。洗濯槽をお掃除するときは、これははずして下さい。掃除が終わったら新しい「ごみ取りネット」を付けて使うことをおすすめします。
- 60℃以上のお湯や温度が低いお水では効果が半減します。50度前後のお湯を使って下さい。
過炭酸ナトリウムで洗濯槽を掃除しました!12年分の汚れ!
2.重曹とクエン酸を使う方法
酸素系漂白剤の代わりに重曹+クエン酸でも洗濯槽のお掃除ができます。それぞれのパワーは酸素系漂白剤にはやや劣りますが、ふたつを組み合わせることでより強力なパワーが生まれます。
用意する物
- クエン酸100gと重曹300g(満水時の目安量)
- 50度前後のお湯
- 不要になった白いタオルか白いシャツ
手順
- 洗濯槽にお湯をためます。
- 重曹とクエン酸をお湯に溶かします。
- 「洗い」モードで洗濯機を回します。
- ごみが浮いて来たら「ごみすくいネット」でごみをすくいとります。
ごみがすっかり出なくなるまで③~④をくり返します。 - ごみが浮いてこなくなったらすすぎ→脱水をします。完全にごみが出てこなくなったら白いシャツかタオルを入れて(洗剤は入れずに)洗濯します。
- 洗濯物がきれいになればOK。洗濯物にごみが付いてくるようであれば、①に戻り洗濯槽の洗濯を繰り返します、
カビを繁殖させないためには<どうしたらいいの?
知らず知らずのうちに洗濯槽に繁殖したカビは、アレルギー性皮膚炎の原因の一つになるのではないかと言われています。はっきりした研究結果はまだでていませんが、少しでも原因となりそうな物質は取り除きたいですね。
洗濯槽のカビを繁殖させないためには次のような事に気を付けましょう。

洗濯槽内に洗濯物を入れっぱなしにしない
濡れた洗濯物はカビにとっては、またとない絶好の環境で、ここぞとばかりに繁殖しやすい条件が整っています。部屋干しにされて乾きの悪い洗濯物も同様で、細菌が繁殖するといやな臭いがしてきます。
洗濯物からお部屋にばらまかれたカビはますます広がり、お家の中のあちらこちらで成長してしまいます。そんなことにならないように洗濯が終わったらすぐ取り出しましょう。
洗濯機のふたをあけておく
洗濯機のふたをしめておくとじめじめして、カビが繁殖しやすくなります。使わないときはいつもふたを開けておきましょう。
洗剤や柔軟剤は余分に入れない
溶けきれなかった洗剤はカスとなって洗濯槽に残り、カビのえさになります。粉末タイプだけでなく液体タイプでも同じです。必要以上に洗剤は入れないようにしましょう。
衣服の汚れはきちんと落としてから洗濯する
衣服に付いた汚れがきちんと落ちずに洗濯槽に残ると、これもカビのえさになります。汚れがひどい場合は、部分洗いをして汚れを落としてから洗濯槽に入れましょう。
まとめ
洗濯槽のお掃除をしてみてどうでしたか?あまりの洗濯槽の汚れに絶句した人も多いのではないでしょうか?お掃除は2ヵ月~3ヵ月に1回やるようにして下さい。
はじめは大変でしたが、次からは汚れも減ってもう少し掃除が楽になるはずです。気持ちの良いお洗濯をするためにも、ぜひ洗濯槽のカビを退治して下さいね。